「おばんざい」は何でもありです


2013年11月


京都に行ったら食べたいものの中に「おばんざい」があります。


でも、いったいおばんざいってどんな料理?
カウンターの大皿に盛られたお惣菜のこと?
使う食材や調理法に決まりがあるの?


ということで、改めて「おばんざいとは何か」を探りに、地元でおなじみのおばんざいやさん3軒を取材しました。


「おばんざいって家庭料理のことだから、何でもありなんですよ。
ルールもありませんよ」と説明してくれたのは、京都在住のライターさん。


それでも「典型的なおばんざいを撮影させてください!」とお店にリクエスト。


お揚げさんと菜っ葉の炊いたん、いかと九条ネギのてっぱい(ぬた)、丹波の黒豆の煮物、青唐辛子とじゃこの炒め煮、鰊と茄子の炊いたん、ずいきの煮物など、京都らしいおかずがたくさん出てきました。


身近な食材を使って、醤油と砂糖と酒と水、ときにはだしを加えて手間をかけずに、なるべく無駄を出さないように工夫してつくるおかず。しみじじとおいしい、毎日食べたい一品ばかりです。


しかし、3軒ともメニューの中に「ん!? これもおばんざい?」という料理を発見。


1軒目では、熊本名物のからしれんこん。
初代の女将が熊本出身の知り合いに教えてもらったもので、それ以来店の看板メニューになっているそうです。


2軒目では、生春巻きと水餃子。
いまの女将の父親の代に「エスニックや中華に目覚めた」時期があったそうで、今もアレンジ版を出しているとのこと。


3軒目では、塩豚。
最近店を手伝うようになった娘さんがよくつくるものを「おいしいから」と、ときどき店でも出すようになったそうです。


「ほら、何でもありって言ったでしょ」と、ライターさん。
食べたいものを食べる——まさにおばんざいは、家庭料理でした。


<クレジット>文 dancyu編集部 小野真枝


<2013年11月号>


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