妊婦のための食事の基本


ロバスト・ヘルス
2013年8月15日付


健康論文ピックアップより

先日、ボストン日本人マタニティサポートグループの方々向けの「妊娠期」と「産後&離乳食期」の栄養に関する講演会で、司会をしました。講演されたのは、ハーバード大学で肥満の研究をされている管理栄養士の佐藤佳瑞智博士です。


佐藤博士は、「妊娠期」の栄養に関して以下のようなことを話しました。


1.妊娠初期:体重を増やす必要はないが、この時期は赤ちゃんの細胞増殖が盛んなため、必要な栄養素に注意する必要がある。特に、葉酸不足とビタミンAの過剰摂取は要注意。また細胞の大切な構成材料である良質なタンパク質、良質な脂質の摂取を心がける。


2.妊娠中期:主食は増やさず主菜や副菜をもう一品増やす。鉄分を摂って、貧血予防。食物繊維で便秘の予防を。


3.妊娠末期:主食も増やす。出産・授乳に備えてお母さんのスタミナアップをする。牛乳や乳製品などで、タンパク質とカルシウムを摂る。


また、佐藤博士は、妊娠中に摂取すべきではない食品として、以下のものを挙げました。


1.生もの(肉、魚、卵):食中毒や寄生虫の危険がある。中心温度が65度以上になるように調理。(ほとんどの食中毒細菌は65度以上で死滅するが、ノロウイルスなどの場合75度以上)


2.アルコール・カフェイン飲料


3.発酵食品・カビ系チーズ


4.コールドカット(ハムなどの薄切り加工肉)、デリ食品(惣菜):米国では、調理過程が清潔でなかったり、保存管理が適切でなかったりすることが多い。


5.脂身の多い大型の魚:水銀が多く含まれている。


1~4までは日本に住んでいても実行できると思いますが、5の魚だけは日米で考え方の違いが大きいので、もう少しゆるやかに考えて厚生労働省の注意に従っていただけたらよいのでは、と思います。


 




大西睦子・ハーバード大学リサーチフェロー執筆の記事に基づいています。


【ロハス・メディカル編集部】


 


 




JOGIN ロハスメディカルの記事をもっと読む! 

JOGIN Topics chの記事をもっと読む!