「いい写真」の撮り方
-絞りの違い②-


2013年2月 Vol.2


絞り値の違いによるボケ表現の違い(広角の場合)

 


写真の印象を大きく変える要素の1つが「絞り」によるボケ表現だ。同じ画角であれば、絞りを開けるほど、ピントの合っていない範囲はボケが大きくなる。逆に絞りを絞るほどボケが小さくなりピントを合わせた以外の距離もシャープに見えるようになる。




広角の場合 



絞り値f5.0で撮影

ズームレンズの広角側(24mm/35mm判換算で36mm相当)で絞りを開けて撮ったものだが、広角レンズでは背景のボケはそれほど大きくならない。




 



絞り値f20で撮影

一般的に広角レンズではある程度絞って状況描写をすることが多い。その際は遅くなるシャッタースピードに対応するため三脚などを利用したい。




 


 
 こちらは広角レンズ(ズームレンズの広角側)による作例。どちらも24mm(35mm判換算で36mm相当)で撮っているが、絞り値が上の作例はf5.0、下の作例はf20としている。
画像データを拡大してみればボケの違いを明確に確認できるが、望遠レンズに比べると、広角レンズでは絞りによるボケの違いが小さいのがわかるだろう。もともと広角レンズはボケにくい特徴があるからだ。
一般的に、広角レンズではボケ表現を積極的に利用することは少ないと思われる。ただし、広角レンズでも開放F値の明るいレンズを使うとか、あるいは被写体にごく接近して背景との距離を長くするなどすることで、広角レンズでもある程度のボケを得ることは可能だ。

なお下の作例で通行人がブレているのは、絞りを絞り込むことでシャッタースピードが遅くなったため。


写真・文:関川真佐夫

モデル:坂本茉奈美 (magna)


 


アサヒカメラ.net 編集部】