ぶらり秘湯へ、湯の街へ
「おひとりさま温泉」
温泉街さんぽが楽しい!


2015年1月


別所温泉
上松屋旅館(長野)

 


“ひとり泊歓迎”の先駆け
多彩なプラン、4割が女性




信州・上田の塩田平を走るローカル線の車窓から見えるのは、冬枯れの山々と刈り取られた後の田畑。熟れた柿をついばんでいた野鳥は列車が通過すると飛び去った。男のひとり旅には、こんなもの悲しい風景も悪くない。とはいえ、別所温泉駅で袴姿の女性駅員に迎えられると、気持ちが和らいだ。


駅からの緩い坂道を上っていくと、北向観音の参道を通る。その名の通り北を向いた本堂は、日を背負い薄暗い。参拝は後にして宿泊する上松屋旅館にチェックイン。「一人泊歓迎」をうたい、様々な宿泊プランで客を迎える。わがままなひとり客にとって、これ以上にない宿だ。



★本館20室、新館12室あり、風呂のある4階でつながっている


「全国の宿を回った当館の社長が、多くの温泉宿がひとりで泊まれないのを見てひとり泊を始めました。15年前のことです」と副社長の倉沢晴之介さんが話す。今でこそ当たり前になった温泉ひとり泊も、当時は相当珍しかったことだろう。「ひとり泊の方は目的が幅広い」と倉沢副社長は分析し、女性、シニア、学生、連泊、24時間滞在など客のニーズに合わせたプランを打ち出した。当初は男性が圧倒的だったひとり泊だが、今は女性が4割を占めるという。


ちょっとリッチな男の休日プラン(1泊2食1万8510円~)は、夕食に別注料理が1品とオリジナルの日本酒が付くほか、マッサージ(20分)も。露天風呂にビールを届けてくれるサービスもあるらしい。くたびれ気味の中年男向けの宿泊プランももちろんあった。



★ちょっとリッチな男の休日プラン」の夕食例


〈宿データ〉
ひとり泊の条件(通年可)
●1泊2食1万4190円~ 
※2人1室の場合、1泊2食1万3110円~
●バス・トイレ付き8畳~10畳和室など
●夕食=部屋/朝食=大広間
●上田電鉄別所温泉駅から徒歩10分(送迎あり、要予約)/上信越道上田菅平ICから国道144号、県道77、65、177号経由15㌔ 住上田市別所温泉1628 
☎0268・38・2300


〈施設データ〉 大湯6時~22時/第1、3水曜休/150円/☎0268・38・5750(別所温泉財産区)
別所エスプレッソ9時~12時、14時~17時(土・日曜、祝日は9時~17時)/月曜午後と火曜休/☎0268・75・5478
別所古道具店9時30分~17時30分/不定休/☎090・5788・9815


<2015年2月号>

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【旅行読売 編集部】




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