里山発、岬行き
路線バスの旅


2014年10月


恐山→大間→仏ヶ浦
(青森)

 


信仰と観光の恐山と大間マグロ 本州最北端、あてのない旅




 


下北半島取材に手を挙げたのは「本州最北端」の響きに旅情を誘われ、 遠くへ行きたくなったからだ。出発前、自らにルールを設けた——大ま かな道順だけを調べ、取材先は、その日その場で決める。ローカルバス の旅、地元の人に話を聞きながらゆっくり旅がしたい。そんな記者らし からぬ計画で東北新幹線に乗った。  


八戸駅を出た青い森鉄道の快速は野辺地駅でJR大湊線に入り、海岸 線をゆく。「まさかり」の形に例えられる下北半島、その柄に当たる部 分を北上し、巨大な風車が並ぶ横浜町を過ぎると、陸奥湾越しに「まさ かり」の刃の部分、恐山の黒い山容が近づいてきた。  


実際の行程は、東北新幹線七戸十和田駅から野辺地駅を経由し、下北 駅までひたすら路線バスに乗り続けた。が、乗り継ぎの待ち時間も長く、 バス好きでないと現実的ではないので、下北駅まで電車で行くコースを おすすめしたい。  


下北交通バスの車中、老人数人と乗り合わせた。地元の人らしい老人 たちは「おはよございます」などと下北弁で挨拶を交わした後、じっと 前を向いて座り、目的地の停留所に着くと「へば」と静かに降りていく。 生活路線のローカルバスはある程度、同じ顔ぶれで利用者が決まってい るようだ。  


やがて、むつ市街に入り、下北駅に到着。ここから先、大間方面に向 かうのはバスしかない。恐山に寄ることは決めていたので、10月末まで 運行する恐山線に乗った。


<2014年11月号>

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【旅行読売 編集部】




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