歴史 絶景 再発見
古道 街道をゆく


2014年6月


江戸の旅人になりきり中山道の宿場をたどる
木曽路(岐阜・長野)

 


県境の馬籠峠を越える
落合宿~馬籠宿~妻籠宿




木曽路歩きの楽しみ方の一つに、数百年前の旅人に自分を置き換えるというのがある。江戸時代、参勤交代をはじめ多くの武士・商人がこの道を往来した。木曽路は道中の宿場の町並みの保存状態が奇跡的によく、江戸後期や明治期の建物も残っている。地元も旧街道ウオークに力を入れ、道標を立て遊歩道を整備。木曽谷の山並みを背景に、当時の街道歩きを追体験する舞台装置がそろっているのだ。  


「二十二里十一宿もの長きにわたって、荒波のごとく峠道が打ち続く道中など、ほかに類を見るまい。男は日に十里を、女子供は八里を歩み、二泊三日で木曽路を跋渉する」  


美濃から江戸へ向かう参勤交代を描いた浅田次郎の小説「一路」(中央公論新社)の一節だが、日に十里(約40㌔)も歩く自信がない私は、木曽路の二大難所である馬籠峠、鳥居峠越えに挑戦した。それぞれ妻籠宿、奈良井宿を目指す人気コースで、時に県道を歩きつつ、「馬、籠がすれ違える1間(約1・82㍍)〜1間半ほど」(観光関係者)の旧道を行く。

落合宿と馬籠宿の間にある「落合の石畳」。杉やヒバの林の中に苔むした石畳が延びる




 


※木曽路(中山道)ってどんな道?  


中山道は江戸時代の五街道の一つ。江戸・日本橋~京都・三条大橋の間、約135里に69の宿場があった。古代の東山道がベースで、山深い信濃国や美濃国を通るため峠が多く、鳥居峠や和田峠は難所として知られた。木曽地方を通る辺りは木曽路、その間にある贄川宿~馬籠宿は「木曽十一宿」と呼ばれ、往時の面影を今に伝える。


 


★起点(落合バス停)までの交通
◎電車
東京駅から東海道新幹線1時間45分の名古屋駅で特急に乗り換え50分、中津川駅下車。馬籠行きバス10分、落合下車/新宿駅から特急スーパーあずさ2時間20分の塩尻駅で中央線に乗り換え1時間10分で中津川駅、以下同じ
◎バス
新宿駅西口から4時間15分の木曽福島駅で特急しなのに乗り換え40分で中津川駅、以下同じ(京王高速バス ☎03・5376・2222)
◎車
中央道中津川ICから国道19号経由5㌔で中津川駅 


★問い合わせ
木曽観光連盟 ☎0264・23・1122


<2014年7月号>

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【旅行読売 編集部】




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