おいしい街歩き
東京さんぽ


2014年3月


開業100年の東京駅から緑の御苑へ
丸の内・皇居(千代田区)

 


開業100年の東京駅から
江戸を感じる食や庭園へ 




東京駅丸の内北口の改札を出ると、そこは100年前の開業時の姿に復原されたドームの中だった。光が降り注ぎ、思いのほか明るい。見上げると、八角形に縁取られた石膏がまぶしい。足早に通り過ぎる人の流れから外れた右に、東京ステーションギャラリーがある。駅の中の美術館だ。


駅の中にいることを感じさせるのは、3階建ての館内の壁や階段に東京駅創建時のレンガやむき出しになった鉄骨が残っているから。「東京駅の中で100年前の姿が最もご覧になれます」と、学芸課長の田中晴子さん。ドームの2階にあたるテラスはドーム内部や床の模様がよく見える、入館者だけの見学場所だ。


「著名な作品の展示は少ないです」と田中さんが言うように、狭い館内ゆえマイナーでも作品が生きる展示にこだわっているという。現在開催中の企画展「プライベート・ユートピア ここだけの場所」はイギリス人による現代アートで、じっくり見ることで考えさせられる作品が多い。駅の中の美術館だけに、ミュージアムショップは鉄道関連の商品が多い。



★東京ステーションギャラリーの壁面はレンガがむき出しになっている


再び雑踏に戻り駅前に出ると、正面に新丸ビル、左奥に丸ビルが見える。明治時代、イギリス・ロンドンのオフィス街を模して一丁倫敦と呼ばれた丸の内が、ビジネス街として発展するきっかけとなったのが丸ビル。平成14年に地上37階の高層ビルに全面改装した後も、下層部は先代の面影が残された。


5階にあるテラスからは、東京タワーを横にしたより長い335㍍という駅舎が一望のもと。右には東京中央郵便局がリニューアルして、昨春開業した商業施設KITTEが入るJPタワーがあり、今や東京駅は高層ビルに囲まれた盆地のようだ。とはいえ、丸の内駅舎の存在感は群を抜いている。カメラやスマホを向ける人が絶えないのがその証拠だろう。


<2014年4月号>

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【旅行読売 編集部】




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