『ほぼ1000円ワイン』
大試飲会騒動記


2013年12月


2013年、10月某日。
東京・永田町にあるdancyu編集部には、各所に注文しておいたワインが続々と届いていた。その数、予備も含めて250本超。銘柄と本数をチェックし、テイスティングリストが着々とまとめられ、数日前から大掃除をして空にしておいた業務用冷蔵庫になんとか詰め込まれた。


テイスティングの朝は意外に早い。感覚が鋭敏な午前中に始めるのが定石だ。午前10時過ぎ。各界を代表するテイスターの皆さんが、続々と編集部に現れる。


最初に登場したのは、東京・富ヶ谷の人気ワインバー「アヒルストア」齊藤輝彦さん。朝の齊藤さん、いつもに増して爽やかである。続いて人気料理研究家の川津幸子さん、ワインジャーナリスト鹿取みゆきさん、ワインで有名な割烹「小田島」の小田島大祐さんらが颯爽と登場。みなさん、会場の設営が済むまでの間、非常に和やかに談笑しているが、これから待ち構えているのは赤、白合計120本のワインのテイスティングである。そしてほとんどの皆さんが、試飲会を追えた夕方には自身の店に戻り、通常営業をするという。そのプロフェッショルぶりに頭が下がる。


毎年恒例のdancyuワイン特集。
今年、編集部が掲げたテーマは「ほぼ1000円」のお宝ワインを見つけること。だって、家で飲むなら1000円くらいがいいじゃないですか。1000円くらいでおいしいワインがあったら、毎日飲めて幸せじゃないですか。


志は高く。あとは「頑張り力」でカバー。


ボトルとラベルを隠した“ブラインドテイスティング”で、白から赤の順に進んでいった120本の「ほぼ1000ワイン」のラインナップは、まさに玉石混交だったはずだ。


トップでテイスティングを終えたアヒル齊藤さんの終了時刻は午後3時すぎ。出張先の北海道から編集部に飛んできてくださった、国際ソムリエ大越基裕さんの終了時間は午後6時前。テイスティング平均4時間超。


あてのない鉱脈を掘り進めるような作業に嫌な顔ひとつせず、一つ一つ丁重なチェックをしてくださった7名のテイスターの皆さんの尽力なしには、この発掘作業は成し得なかった。


こうして選び出された「ほぼ1000円ワイン」の星、合計24本は、発売中の12月号にバーン! と掲載されています。


味わいはもとより、最近の1000円ワインはラベルも実におしゃれ。知らずにプレゼントされていたら、2000〜3000円のワインだと感じるかもしれません。10本買っても1万円とちょっと。この「得した感」は、なかなか味わえません。少しでも早くお手に取って、気になるワインを手に入れていただけたら幸いです。


<クレジット>文 dancyu編集部 杉渕水津


<2013年12月号>


送料込みで発売日前にお届け!お得な定期購読はこちら





JOGIN dancyuの記事をもっと読む! 


JOGIN Food chの記事をもっと読む!